健康な体を作るための栄養バランスが整っていて、毎日の主食として食べるものが「ごはん」、ごほうびなどで一時的に与えられる主食以外の食べもので、おいしさが際だっているものが「おやつ」と言えるでしょう。ペットフードは一般的に「毎日の主食」として与えるために犬が必要とする栄養基準を満たしたドッグフードを「総合栄養食」、ジャーキーやガムなどのごほうびやおやつとして与える食べ物を「間食」と分類されています。体調によっては、特定の疾病に対応するための「特別療法食」などが主食になることもあります。そもそも、犬のおやつはごはんと違って少量与えるものなので、嗜好性やカロリーが高めのものが多いのです。おやつばかりを与えていると栄養が偏ったり、肥満になったりするので、与えすぎにはくれぐれも注意し、おやつ(間食)は食事量全体の20%以内に抑えましょう。
おすすめおやつはこちらドッグフードのパッケージに「総合栄養食」と表示されているものであれば、毎日それだけを食べていても問題はありません。総合栄養食は、犬が必要とする栄養基準を満たし、理想的な栄養素がバランスよく調整されたペットフードなので、新鮮な水と一緒に与えるだけで栄養は十分に維持できます。むしろ、総合栄養食以外のものを与えている場合のほうが、栄養の偏りに注意しなければなりません。一般食と表示されているウェットフードなどの場合は、総合栄養食と組み合わせて与えるようにしましょう。
おすすめ総合栄養食フードはこちらドッグフードは製法・水分含有量によって「ドライフード」と「ウェットフード」に分けられています。 水分含有量が少ないドライフードは、ウェットフードにくらべて長期間保存できます(開封後)。見た目は味気なく感じるかもしれませんが、「総合栄養食」と表示のあるものは新鮮な水と一緒に与えるだけで健康が維持でき、栄養バランスに優れています。 一方、肉や魚などの素材の持ち味を生かしたウェットフードは見た目においしそうで、犬の嗜好性が高いものが多いようです。また、食べることで水分を補給することもできます。「一般食」(おかずタイプ)のものが多く、総合栄養食と組み合わせて与えます。 それぞれに特徴があり、どちらがよいとは一概には言えません。愛犬の好みや栄養バランスなどを考慮して上手に選択しましょう。
おすすめウェットフードはこちらシニアフードは、老化によって変化する犬の健康状態に合わせて、栄養面からサポートする配慮がなされたフードです。高齢犬は若い頃に比べれば運動量も落ちますし、筋力の低下によって基礎代謝量も落ちるため、必要とするカロリー量が減ります。そのため、シニアフードでは成犬用のフードと比べて若干カロリーが控えめになっています。また、高齢犬に不足しがちな栄養素を強化したり、消化機能の低下などをサポートし、高齢犬の健康を維持する効果が期待できる機能性成分などが配合されています。
一般的に犬のライフステージは大きく分けて、0〜12カ月以下の成長期、1〜7歳以下の維持期(成犬期)、7歳以上の高齢期に分けられます。維持期のフードを高齢犬に与えたり、逆に老犬用のシニアフードを維持期の成犬に与えたりしても、総合栄養食であれば大きく健康を害することはありません。けれども、成長段階によって、犬が必要としている栄養バランスや摂取カロリーは少しずつ異なるため、それぞれの段階でよりよい健康維持ができるように栄養面を配慮した、ライフステージ別のドッグフードを与えることをおすすめします。 ライフステージの年齢はあくまでも目安です。「7歳になったから」といきなりシニアフードを切り替えるのではなく、愛犬の健康状態を見ながら、徐々に切り替えていきましょう。
おすすめライフステージ別ドッグフードはこちら超小型犬や小型犬は歯も口もあごも小さいので、小粒のほうが食べやすいようです。また、犬はフードを丸飲みすることが多いので、大粒のものだとのどにひっかかる危険性もありますし、小さな胃腸で消化するには小粒の方が負担は少ないとも言えます。 ただし、中にはやや粒の大きなものをカリカリと噛み砕いて歯ごたえを楽しみながら食べるのが好きな小型犬もいますので、愛犬の好みに合わせて選ぶとよいでしょう。
おすすめ小粒ドッグフードはこちらサプリメントとは、「健康補助食品」「栄養補助食品」ともいわれ、食事では十分に取ることができない栄養素を補うために使われます。人の食事は、毎回、さまざまな食材を組み合わせて、栄養バランスを考えながらメニューを選びます。食事できっちり栄養バランスを保つことが理想的ですが、不足しがちなものをサプリメントによって補う人も増えてきました。 一方、犬の場合は、「総合栄養食」のドッグフードを食べていれば、健康な体を維持するための栄養が摂取できるので、サプリメントで補う必要はありません。むしろ、せっかくドッグフードによって栄養バランスが保たれているのに、サプリメントでむやみに栄養素を追加すれば、バランスを崩してしまうことにもなりかねません。 たとえば、関節炎の予防や改善に効果があるとされる、グルコサミンやコンドロイチン、認知症の予防や改善効果があるといわれるDHAなどのサプリメントは治療にも取り入れられて、効果も期待されています。犬にサプリメントを与える場合は、「なんとなく体に良さそうだから」ではなく、きちんとした目的を持って利用することが大切です。
おすすめサプリメントはこちら人の食事では、栄養バランスが偏らないように「肉や魚と野菜をバランスよく食べる」ことが大切で、野菜からもいろいろな栄養素を摂取しています。 一方、犬の場合は、「総合栄養食」のドライフードを食べていれば必要な栄養素は補えます。また、犬はもともと肉食傾向の強い雑食性で、人と違って野菜から栄養を取る習慣もないため、野菜の消化があまり得意でないといわれています。ですから、野菜をまったく食べなくても健康状態に影響はありません。 けれども、野菜に多く含まれる食物繊維が、犬の健康に役立つこともわかってきました。また、ドライフードだけでは味気ないので、野菜を与えたいと考える飼い主さんも多いようです。 野菜を与える場合は、胃腸に負担をかけないように、少量の野菜をゆでたものをみじん切りにして、ドッグフードにトッピングしましょう。ダイエットでドッグフードを控えめにしているときなどに、少し野菜をプラスしてボリューム感を増やすなどの使い方もできます。 野菜の種類は、キャベツやブロッコリー、さつまいもやかぼちゃなどが一般的です。犬が中毒を起こす危険性のあるネギ類などはくれぐれも与えないように注意してください。
毎日、同じドッグフードを与えるのは、簡単すぎてなんとなく手抜きをしているようだし、愛犬も味気ないのではないかと感じる人もいるようです。一方、手作りフードならば、愛情をこめて自分の作ったものを食べてほしいという思いが満たされ、素材の段階から自分で選び、製造過程もわかるので安心できるかもしれません。 けれども、手作りフードで愛犬に必要な栄養バランスを満たした「総合栄養食」を作るのはとても大変なことです。愛犬の健康な体を維持する栄養面のことを考えたら、やはり総合栄養食のドッグフードがおすすめです。
そのドッグフードが合うか合わないかは、犬それぞれの体質によって違ってきます。一般的に、ドッグフードが合わないと、頻繁に下痢や嘔吐をくり返すなどの症状が見られます。また、皮膚のかゆみなどの症状が出ることもあります。原因はさまざまですが、ドッグフードの特定の原料にアレルギーを起こしている場合もあるようです。ただし、下痢や嘔吐、かゆみなどの症状は、他の病気でも見られるので、ドッグフードが原因かどうかは、一概には言えません。このような症状が見られたから、きっとドッグフードが合わなかったのだ、と勝手に判断せずに、まずは動物病院できちんと原因を突き止めることが大切です。
つい値段で選びがちになりますが、ドッグフード選びの一番基本的で大切な基準としては、主食として与えるフードであれば「総合栄養食」と書かれているものを選ぶということです。それから、愛犬のライフステージに合っているものを選ぶとよいでしょう。その他、「お腹の健康」「歯とお口の健康」「関節の健康」「皮膚や被毛の健康」といったさまざまな健康面の配慮がなされているフードもあるので、健康状態で気になる部分をサポートする成分が入っていることも選択の目安になります。もちろん、愛犬が喜んで食べるという嗜好性もポイントになります。 健康を維持する基本はなんといっても食事です。パッケージに書かれている表示から情報をしっかり収集して、愛犬に見合ったドッグフードを選びましょう。
ブランド別ドックフードはこちらずっと同じドッグフードを食べ続けている犬は、案外多いようです。小さい頃から同じフードだけを食べていれば、その犬にとっては「食事=そのフード」というインプットされていますので、飽きることもないでしょう。 いろいろなドッグフードを食べたり、おすそわけなどで別の食べ物をもらったりした経験がある犬は、選り好みをするようになり、飽きるということが出てくるかもしれません。 良質な総合栄養食のドッグフードであれば、ずっと同じものを食べていても問題はなく、健康状態も良好ならば、あえて他のフードに変える必要はありません。
おすすめドックフードはこちらドライフードの方が歯の健康のためによいということは一概に言えません。確かに、やわらかい食べ物よりも硬い食べ物のほうが歯にくっつきにくいということはあるようですが、ウェットフードでもドライフードでも歯垢や歯石の付着はあります。 どんなタイプのドッグフードを食べているにせよ、歯石や歯周病の予防のためには、歯みがきなど家庭でのデンタルケアが大切です。徐々に慣らして歯みがき習慣を身につけましょう。
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