ドライタイプとウエットタイプ

ドライフードとウエットフード

ドックフードには、所謂「カリカリ」といわれる、乾燥タイプのドライフードと、缶やパウチなどにパックされている水分の多いウエットフードがあります。

 

ドライフードとウエットフードは水分量の違いだけではありません。使われている材料も加工方法も大きく違いがあり、成分バランスも違います。

 

ドライフードの水分量は10%前後ですが、ウエットフードは水分量が75〜80%です。ドライフードとウエットフードの中間の水分量の25〜35%程度のソフトドライフィードやセミモイストフードなどもあります。これらはドライフードにくらべ、少しやわらかいですが水分量が10%以上あると腐敗がさけられないため、添加物の使用もさけられません。

 

ドライフードは、材料を細かく粉砕して混ぜ合わせ、加熱して圧力を加え押し出します。押し出し時に空気を混ぜ、膨らませて形をつくります。うまく膨らせるために40%以上が炭水化物でできています。最後に、味つけとして、脂肪酸やアミノ酸などを噴霧して、さまざまなフレーバをつけます。

 

ドライフードに水やお湯を加えて柔らかくすることがありますが、一番外側のおいしい部分を損なうことになるため、あまり良い方法とはいえません。

 

ウエットフードは、ドライフードに比べ製法上の制限がないため、どんな素材でも使用できますが、水分比率が75〜80%とほとんど水分となるため、輸送コストが大きく値段は、たかいくなるのは避けられません。材料もドライフードに比べコスト高の材料が使用される傾向にあります。

 

犬用のウエットフードはコストがかかるため、猫用より種類が少ない傾向にあるようです。(猫の場合は同一のフードをすぐに飽きてしまうといくことも一因ですが。)

 

ウエットフードには、材料を混ぜあわせてパッケージしたレーションタイプ、生の材料を切ってつめたオールミートタイプ、材料を小さく刻んで混ぜたチャンクタイプがあります。